前途多難なUA891便

2階への昇降機が故障して食材を手で運び上げたため出発が遅れているとの機内放送がある。約40分遅れで13:18スポットアウト。ようやく25Rの端まできたと思ったら、突然左にUターンしてしまった。後続機が次々と離陸していく。しばらくしてから「離陸の手続書類に不備がないか最終チェック中。」との機内放送。せっかくFクラスに搭乗できたのに、「当便は欠航になりました。」というアナウンスがあるのではないかと不安になる頃、操縦室から「当機、整備、運航管理者と電話会議した結果、問題ないことが確認できた。」との放送があった。問題ないことが確認できて、ご同慶の至りだ。とっとと離陸せんかい。

スポットアウトしてから1時間以上も過ぎた14:20、25Rから離陸。定刻から2時間近い遅れだ。太平洋上に出てから右に旋回し、海岸沿いに徐々に上昇していく。サンタバーバラのあたりまではきれいに晴れていたが、モントレーのあたりから雲が広がってしまった。雲の切れ目からゴールデンゲートブリッジが見えたが、サンフランシスコの街並みは雲の下だった。

やがて食事。王侯貴族のような待遇を受けるかと期待していたが、客室乗務員のおばさんのぞんざいなサービスは他のクラスと同じだった。食事も、あまりおいしくない。アメリカ発の便で和食を選んだのが敗因だろう。食後、歯を磨いてから寝る。座席が完全に水平になるのがFクラスの唯一最大のメリットか。よく眠れた。