ローレライ

会社の帰途、新百合ヶ丘に「ローレライ」を観にいく。大人の鑑賞に耐えない映画だった。映画の名に値するかどうかも、些か疑問だ。製作者たちは、畢竟、アニメのような実写映画を作りたかっただけなのだろう。その結果できあがったのは、脚本も映像表現も、論評の対象にならないほど稚拙な映像作品だ。何より、その程度の単純な製作動機の満足のために、太平洋戦争なかんずく原爆を素材にするのは不謹慎の謗りを免れない。「スチームボーイ」も金を返せと思ったが、さすがに不快感を覚えることはなかった。
http://d.hatena.ne.jp/Wilm/20040802