ハウルの動く城

家族で新百合ヶ丘に映画「ハウルの動く城」を観に行く。「千と千尋の神隠し」のときは、次女が怖がったが、もう大丈夫だろう。

観終わって、ちょっと複雑な心境になった。おもちゃ箱をひっくり返したような豊饒な映像は、「千尋」以上だ。しかし、これまでのジブリ作品からの自己引用が多く、回顧的・懐古的雰囲気が濃厚に漂う。ラストシーンでは、ハウルの城がジブリの世界の一切を引き連れて、ガチャガチャと霧の中に消えて行ってしまったような寂寥感を覚えた。日本のアニメ映画も、宮崎駿氏ひとりの才能に依存する時代に訣別すべきときが近づきつつあるような気がする。
ハウルの動く城 [DVD] 千と千尋の神隠し (通常版) [DVD]