ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

夕方、家族で「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を新百合ヶ丘に観に行く。例によって、予めインターネットで座席予約しているので、気が楽だ。私は、「ハリー・ポッター」シリーズを劇場で観るのは、これが初めてである。ビデオで観た前2作は、それほど面白いとも思わなかったのだが、妻子だけで観に行ってしまうのも癪なので、いっしょに行くことにしたわけである。

結果的には、前2作よりも出来がよい作品だった。何より、ポッターがその才能ゆえに何かにつけて特別扱いされなくなったのがよい(その意味で、前2作は、ずいぶん反動的な映画だった)。今回は、父母の追憶に悩む思春期の少年として描かれていた。自分が自分を助ける、というモチーフは重要だ。また、広大な自然描写が増えたのも、作り物臭さを減じるのに役立っていたようだ。

ブラックを芸達者なゲイリー・オールドマンに演じさせたのであれば、もっと怪演を期待したかったところだ。占いの先生をエマ・トンプソンが演じていたというのは、終演後、プログラムで知った。ダンブルドアは、前作の撮影終了後に亡くなったリチャード・ハリスに代わって、そっくりの別の俳優が演じていた。

外食をしたので、帰宅したのは22時頃だった。小学校の先生に会ったらどうしようと、びくびくものだった。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 [DVD]