等覚院のツツジと東高根のシラカシ

この天気では家にじっとしていられない。稲毛の丘に出かけることにする。今日も近所のスーパーで昼食を買出してから、電車で登戸へ行き、市バス登05系統に乗り換える。神木不動で下車。まず、等覚院へ。立派な山門の後ろの斜面にツツジの花が満開だった。「千と千尋の神隠し」の花畠の場面を想起させるような鮮やかさだ。さすが、つつじ寺と呼ばれるだけのことはある。

続いて、東高根森林公園へ。途中のコンビニで飲み物やデザートの買出しをする。パークセンターから園内に入ってすぐの右脇にJR東日本の境-新線の52号鉄塔が立っていた。新潟県の千手発電所からはるばる送電してきている2回線154kVの信濃川新鶴見線の一部だ。武蔵境変電所と最下流新鶴見交流変電所を結んでいるようだ。2月に八国山で見た前-境線は、この上流にあたる。

自然池泉から湿生植物園へ園路をたどっていく。池には無数のオタマジャクシが群れている。さらに、木道の野外研究園路で公園の東縁をぐるっと回る。森林公園を謳うだけあって、ちょっとした森林浴気分だ。公園北部の中央を占める古代芝生広場でレジャーシートを広げた。ここは、弥生時代の住居跡が発掘された場所だとか。広場は、シラカシの原生林に囲まれている。シラカシ林が雑木林に駆逐された結果、ここのような原生林は珍しいのだそうだ。コッフェルで湯を沸かしてインスタントのコーンスープを作り、ビールやワインを空ければ、ちょっと贅沢なピクニックランチの始まりだ。食後には、レギュラーコーヒーとデザートもある。

食後、見晴台から谷あいに降り、もとの自然池泉に戻る。ここで園を出て、林の中の山道を登ると、境-新線の51号鉄塔の基部に出た。そこから、さらに登ると、緑ヶ丘霊園に出る。霊園の中を歩いていくと、50号・49号の鉄塔が次々と現れる。平地に立つ48号から崖線上の49号まで送電線が一気に上ってきている。多摩川方面の景色が広く見渡せた。弁財天の横から急な階段で崖線を下る。住宅地に下り立つと、久地の駅は間近だった。ついでに、「久地の合流点」と「鷹匠橋」の歴史パネルの写真を撮る。駅前の書店で「Armor Modeling」5月号をゲット。今月号には1/144のSd.Kfz.251 PaK Wagenが付録になっているので、入手は至上命題だったのである。