西東京変電所

幸い、もとい、あいにく妻は、学校の寄り合いがあって夕方から外出なので、娘2人を車に乗せて出かける。UNIQLOとUnidyの買物もそこそこに、鶴川街道を南下して西東京変電所に向かう。来たことのない道なので、娘たちは訝しがっている。勘の鋭い奴らだ。真光寺の信号を右折して道なりに進むと、ほどなく電源開発西東京変電所の門の前に出た。変電施設の一部が見える。全貌が見えないので何となく物足りない。そこで、さらに道を奥へ進み、東京多摩霊園の中に入って行った。一番奥の高いところまで行くと、柿生線、西北線が東に延び、港北線が南に下っていくのが見える。霊園と変電所の境の木立から顔を出すと、変電所の全貌が見えた。断路器や遮断器が林立していて壮観である。おそらく二次側の設備だ。一次側(東京西線側)は反対側のようなので、車ではアクセスできない。この間、娘たちは車の中から「パパー。帰ろー。」を連呼していた。まあ、彼女たちと電力設備の面白さを共有するのは無理だろう。一応満足し、帰途につく。

しかし、先日の八国山以来、鉄塔や送電線が新しい趣味になってしまいそうだ。もともと産業構造物を見るのは好きな方だし、いずこへともなく送電線が延びていく様にはロマンを感じる。ただ、ひとつ懸念されるのは、私は、番号が振られていると、全部見て回らないと気がすまない性分だということだ。以前も、菅や中野島のさく井をすべて制覇しようとして、休止中の工水4号だけが見つからなかったのが、いまだに悔やまれているくらいなのだ。77基ある東京西線の鉄塔を全部見ようなどという願をかけたら、たいへんなことになる。自制せねばなるまい。