ジュリーニのブラームスと近藤喜文のスケッチ。

曇り一時晴れ。

今日は午後一時日が差しただけで、曇りがちの天気だった。これでは、外に遊びに行こうという気も起こらない。宿題がたまっている長女と持ち帰った仕事をしていない私に対する、神の恩寵だろう。

鋼の錬金術師」のDVDがもう届いた。速っ。

夕方になってから、ようやく仕事に取り掛かる。土曜か遅くとも日曜に片付けておけばいいものを、それができないのが人間というものである(と責任を全人類と共有しよう)。仕事をしながら、ブラームスの第3交響曲を聴く。久しぶりにジュリーニ指揮のヴィーン・フィルにする。強奏時の力感と弦楽器の繊細な表現が両立した立派な演奏である。興が乗って、第4・第2も聴いたが、いずれもすばらしい。ジュリーニ交響曲全集は、バルビローリ、ヴァント(95/97年盤)と並ぶ名盤だと思う。

夕食後、床に転がっていた近藤喜文の画文集「ふとふり返ると」(徳間書店)を手に取る。最近見かけないと思っていたら、妻が友人に貸していたらしい。ぱらぱらめくるだけで心が和む。彼の絵は、人間性に対する肯定が感じられて好きだ。解説を読むと、彼は「こんな絵が描けたら。」という画家にノーマン・ロックウェル林明子鏑木清方の3人を挙げたとか。なるほど、と感心する。享年47歳。自分の年齢を考えると慄然とする。

曇ったため、土星観望はできなかった。次に機会が巡ってくるのはいつになることやら。
ふとふり返ると―近藤喜文画文集