クリスマス・プレゼントの調達その2。

晴れ。

単身、クリスマス・プレゼントを買いにでかける。次女は、「サンタクロースさんには、ポメラニアンのパペットをお願いした。」と難易度の高いことを言う。サンタクロースの辞書に「不可能」の見出し語はないだろうが、こっちはリアルの世界の住人だ。Webで検索した結果、次女の要求仕様に最も近いのは、米フォルクマニス社のパペットで、最寄りの取扱店は表参道の「クレヨンハウス」、というところまで突き止めた。「クレヨンハウス」に着いてみると、クリスマス・プレゼントを買い求める親子でごったがえしている。2階の玩具売場には、果たしてフォルクマニス社のパペットが並んでいた。その中で、黒のラブラドルがいっぺんで気に入った。ポメラニアンとはちょっと(だいぶ)違うが、これだけ可愛ければ、十分許されよう。わざわざ、店名の入っていない無地の包装紙に包んでもらう。

次に、新宿南口の紀伊国屋書店に行く。今度は、両親からのクリスマス・プレゼントの本だ。長女には、「アンネ=フランク」「キュリー夫人」「名探偵ホームズ まだらのひも」(講談社)の3冊、次女には林明子画の「なないろ山のひみつ」(福音館)と「ガラスのうま」(偕成社)の2冊。「ちょっと少ないけど、サンタクロースからももらえるんだし、ま、いっか。」と自分に言い訳してから、どっちも自分の懐から出ていることを思い出した。親までイメージトレーニングされてどうする。

妻は、「物要りの時期だから、クリスマス・プレゼントはいらない。」と珍しく殊勝なことを言っている。「それもそうだ。」と一瞬その気になったが、自分用のプレゼントを買うつもりである手前、そうもいくまいと思い直した。妻はベランダ・ガーデニング(実態は粗放農業に近い)が好きなので、「ガーデニング基本大百科」(集英社)とクリスマスらしく「ターシャ・テューダーのクリスマス」(文藝春秋)を買う。「鋼の錬金術師パーフェクトガイドブック」が出ていたので、ついでにゲット。
 
これでようやく、自分用以外のクリスマス・プレゼントが揃って一安心だ。今年は、何とか調達できたが、来年、娘たちの要求が一段とエスカレートしたらどうするか。まあ、今年も、最初は、姉妹で「コーギー犬をお願いする。」と言っていたところを、「サンタクロースのところでは、生き物は取り扱っていないそうだ。」と言って断念させた経緯があるので、怪しまれない範囲での事前折衝が不可欠だろう。最悪のケースは、「内緒の手紙でサンタクロースにお願いした。」とか言って、親に情報公開してくれないことだ。そのときはどうしよう。今から心配しても始まらないが。
なないろ山のひみつ (福音館創作童話シリーズ) ガラスのうま ターシャ・テューダーのクリスマス 鋼の錬金術師 パーフェクトガイドブック (少年ガンガンパーフェクトガイドブック)