全日空機内販売のフィギュア

モネ展の帰り、日比谷線で恵比寿に出たついでに、駅前の「ミスター・クラフト」に立ち寄る。ここも、店舗が縮小されていた。模型の小売店はどこも経営が苦しいらしい。ネット販売に押されているのだろう。

5階の「マイ・ショップ」で何か掘出物がないかと物色していると、とあるレンタル・ショウケースの中に、全日空が今年の1・2月に機内だけで販売した1/1000の旅客機フィギュアが置いてあった。B747-481(JA404)、B777-381ER(JA732A)、B777-281(JA711A)の3機セットである。1/1000は、私が蒐集しているスケールではないが、ネットで見た限りでは、ひじょうにできがよかったので、これを入手するために国内線に乗りに行こうかと真剣に悩んだものである。値段は4,100円。機内販売時には2,000円だったので、2,100円のプレミアムだ。ネット・オークションの値付けもそんなものだろうと判断し、「旅客機フィギュアは迷ったら買え。」の鉄則に従って、買ってしまった。ここ2週間ほど、おもちゃに散財している。少し倹約せねば。

帰宅後、箱から取り出して、スタンドに乗せてみる。1/1000ともなると、全長73.9mのB777-381ERも、74mmのかわいらしいフィギュアになる。しかし、プロポーションや細部の再現は申し分ない。さすがにこの縮尺では、降着装置の再現は難しかったらしく、降着装置を格納した飛行姿になっている。それも一興だ*1

JA404Aは、4月末で登録抹消になったばかりの機材だ。JA732Aは、昨年12月に搭乗した。また、いずれも1/500のフィギュアを持っている。JA711Aは、搭乗したこともなければ、フィギュアも持っておらず*2、縁のない機材だ。全日空B777船団の中で、スターアライアンス塗装をまとっているのは、このJA711Aと姉妹機のJA712A、そして-381ERのJA731Aの3機だけである。

*1:もともと、飛行機のフィギュアを降着装置の出た状態でスタンドに飾っても、離陸直後や着陸直前の姿にはならない。フラップが下りていないし、翼が揚力で反り上がってもいないからである。他方、細かいことを言えば、本フィギュアは、飛行状態を再現するのであれば、翼の反りを表現すべきであった。その点、最近出た全日空商事のB787の1/200スケールモデルは、主翼の反りをきちんと表現していた。

*2:JA711Aは、1/500のフィギュアも出ているが、これまで何となく買う気がおきなかった。