「BIG BIRD VOL.2」九六式陸上攻撃機

今日は、カフェレオの「BIG BIRD VOL.2」から九六式陸上攻撃機22型を作る。He111に比べると、ずっと簡素な造りなので、あまりアラが目立たない。主翼上下面の貼りあわせや胴体の隙間塞ぎは必要だが、それほど大掛かりな手直しは必要としない。アンテナ線を張ろうと思ったのだが、実機写真はいずれも不鮮明で、アンテナ線の張り方まではわからない。ネット上でようやくプラモデルの作例写真を見つけたが、蜘蛛の巣のように複雑に張り巡らされているのを知るや、潔く諦めた。

デカールの選択は、美幌航空隊のM-373号機とM-323号機しかない。いずれもネット上で実機写真を見つけたが、これと言った違いはなかったので、M-373号機にした。兵装は、マレー沖海戦を想定して*1、航空魚雷を取り付ける。胴体上部の20mm機銃の旋回銃座が後方を睨む。

九六式陸上攻撃機は、子供の頃に観た石川寅治「渡洋爆撃」(1941)*2で、荒海の上を編隊が飛翔していく姿*3が強く印象に残っている。

*1:美幌航空隊所属の九六式陸上攻撃機は、九一式航空魚雷を抱えた雷装機8機がマレー沖海戦に参戦しているが、M-373号機が雷装機として参戦していたかどうかはわからない。

*2:米国から「無期限貸与」されている東京国立近代美術館所蔵の戦争画コレクションの中にある。

*3:今回模型化された22型ではなく、旋回銃座のない11型か21型である。この絵が1937年8月に敢行された最初の渡洋爆撃を描いたものであれば、11型である。