「世界の航空機コレクション」その7

「世界の航空機コレクション」の紹介も後半戦。消化試合の感がある。今日は、三菱重工MU-2B-36である。国産初のビジネス用双発レシプロ機だ。開発目的は民生用だが、軍用派生型もあり、航空自衛隊が捜索・救難機、陸上自衛隊が連絡・偵察機として運用している。

フィギュアは、造型は一応しっかりしているが、1/100なんだから、もうちょっと何とかしてよ、と言いたくなる。この縮尺で、窓枠表現もない青い窓をぼんぼんと並べられると、いかにも味気ない。胴体のパネル表現もなく、つるんとしているのもいただけない。胴体下部のアンテナを再現しているのは結構なのだが、火器か何かかと思うほど、オーバースケールだ。

JA8737は、微小重力実験を中心とした航空機の運航・整備を主たる事業とするダイアモンドエアサービスが保有する唯一のMU-2だ。「JA8737」でググると、最初にヒットするのは、不名誉なことに、航空事故調査委員会による航空事故調査報告書だ。本機は、1998年7月15日に、八戸飛行場に主脚が出ないまま胴体着陸し、中破している。登録抹消に至るような大事故ではなかったようだ。