「世界の航空機コレクション」その1

先週、コンビニ・チェーンの「サークルK」「サンクス」から「世界の航空機コレクション」と銘打った飛行機フィギュアのシリーズが発売された。倒産したデル・プラド・ジャパンから刊行されていた「世界の航空機 100年物語」という雑誌シリーズに使われていたフィギュアを、権利処理のうえ再発売に漕ぎ着けたものだという。雑誌が発売されていた2004年当時は、私は、まだ旅客機フィギュアを本格的に集めておらず、1,495円という値段も相俟って、買うのをためらっていた。そうこうしているうちに、出版社が倒産してシリーズも頓挫してしまった。後に、YS-11の初号機(製造番号1001)やFw200コンドルが含まれていたことを知り、後悔していたものである。

先週の金曜日、会社の近くや登戸近辺の「サークルK」「サンクス」を回ったが、影も形もなく、いつ入手できるのか危惧していた。ところが、今日、外出の途中で立ち寄った都心の「サンクス」にどっさり置いてあるのを発見した。棚にあるのは、カートンから出された箱だったので、店員に頼んでカートンを出してもらう。店員が倉庫から持ってきたのは、一抱えもあるカートンだった。とても持って帰れないので、大きな紙袋2つに小分けしてもらう。紙袋を両手に提げて歩く姿は、サンプル品を運ぶ営業マンに見えたことだろう。会社のエレベータで同僚が怪訝そうな顔をしていたので、「飛行機のフィギュア。大人買いしちゃった。」と弁明する。

夜、オフィスの人影が少なくなったところで、開封する。目当ては、YS-11、Fw200、Do Xである。ラインナップは全部で15種類だが、ネット上の情報によると、かなりの数のシークレットがあるらしく、確率がどれくらいになるのか見当もつかない。最初は、L-1011ロイヤル・ヨルダン航空というのが微妙だ。次がIl-76。ロシア機にはおよそ興味がない。続いて、B737-86J。シークレットである。シークレットばかりだったらどうしようと不安になるが、次はYS-11だった。一安心したところで一気に開封していくと、MU-2J、Do X、B307B、JN-4、Fw200、L1049Gという中身だった。結局、3機とも引き当てた。こうなると、ルフトハンザのA340-600もほしかったな、などと欲が出てくるのであった。

いっぺんに10機も持って帰れないので*1、数機ずつ小出しに持って帰ることにする。これから本blogで1日1機ずつ紹介していけば、10日分のネタに困らず、結構なことだ。

というわけで、第1回は、YS-11初号機(JA8611)である。縮尺は1/200。たいへん出来がよい。何の金属でできているのかわからないが、ずっしりと重い。造型は秀逸で、YS-11の機体ラインを的確に再現している。降着装置も頑丈だ。主翼のパネルラインは、大味な塗装表現だが、この価格(580円)で文句を言ってはならない。

JA8611は、現在、成田の航空科学博物館で屋外展示されている。これまで、海外出張の際、16Rから離陸するときや、34Lに着陸するときに、飛行機の中から見下ろすだけだった。近々、実機を見に行くことにしよう(妻子の賛同を得るのが難しそうだが)。

以下が私の引き当てたラインナップである。ご覧の通り、「箱スケール」なので、縮尺はばらばらである。また、解説の類は一切ついていない。

機種 登録番号 航空会社 縮尺
YS-11 Proto JA8611 - 1/200
Fw200S-1 D-ACON Lufthansa 1/200
Do X D-1929 Lufthansa 1/350
B737-86J D-ABAN Air Berlin 1/300
L1049G EC-AMP Iberia Airlines 1/300
L1011-500 JY-AGB Royal Jordanian 1/500
MU-2B-36 JA8737 ダイヤモンドエアサービス 1/100
B-307B NX1940 TWA 1/250
JN-4 - - 1/100
Il-76MD CU-T1258 Cubana 1/400

*1:20*20*5cmの箱を10個も抱えて帰宅した日には、妻子に見咎められるのは必至だ。