「のだめカンタービレ」

テレビでアニメ版「のだめカンタービレ」を観た。原作のアニメを読んだことはないし、テレビドラマ版も観たことがないので、これまで気になっていた「のだめ」フランチャイズの初鑑賞となる。正直、あまり期待していなかったが、やはり期待していなくてよかった。テンポがだるく、演奏場面は紙芝居、何より絵が下手、とアニメとしての品質がかなり低いと言わざるを得ない。「Sオケ」が演奏するベートーヴェンの第7交響曲の音源は、何を使っているのか知らないが*1、千秋が絶望するほど下手な演奏ではないし、逆に、シュトレーゼマンが指揮しても目覚しく変化するわけではない(多分同一音源だから当然である)。この程度の制作予算のかけ方で本作をアニメ化しようとする方が間違っているだろう。とても、私の分類学では、「クラシック」のタグを付けられない。

*1:ちゃんと権利処理したまともな音源なら、エンドクレジットで表記すべきだ。