ヘリボーンコレクション3

そんな鬱な気分を晴らしてくれるかのように、タイムリーに食玩が発売された。エフトイズの「ヘリボーンコレクション3」である。会社の帰りに3箱買い、帰宅後開封したら、ロシア陸軍Ka-50対戦車攻撃ヘリコプター、陸上自衛隊UH-60JA輸送ヘリコプター、海上自衛隊UH-60J探索・救難ヘリコプターだった。Ka-50はいらないが、UH-60はほしかったものだ。2機いっぺんに揃い、ラッキーこのうえない。

このシリーズの特長で、組立は至って簡単である。主回転翼マスト(フェアリングやピッチ制御ロッドが一体成型されている)にブレードを取り付けて胴体に乗せ、前後の降着装置と尾部回転翼を取り付けたら、はい出来上がり。5分もかからない。デカールのバリエーションで機番を選べるのも楽しいが、細かいものが多く、貼るのはおそろしく面倒だ。結局、1機作るのに30分はかかる。そのわりには、陸自機は、迷彩塗装の上から貼るので、まるで目立たず、貼り甲斐がないことおびただしい。最初からタンポ印刷しておいてくれても、一向に差し支えないのだが。

【UH-60JA輸送ヘリコプター】
実機写真が確認できた陸上自衛隊第12旅団第12ヘリコプター隊第1飛行隊(北宇都宮駐屯地)JG-3112号機にした。UH-60Jの型をそのまま使って迷彩塗装を施しているだけなので、胴体前部の窓が、空自・海自の救難機仕様である目視捜索用のバブルウィンドウになっている(実機は、スライドウィンドウ)。言われなければ気づかないが、言われれば、イボのように飛び出しているので目立つアラだ。他方、市街地や敵地に低空進入することを想定している陸自機の特徴である主回転翼前のワイヤーカッターが省略されている。さらに、胴体上部に逆L字型に突き出しているアンテナ、操縦席脇の手摺なども省略されている。それくらいは自作しなさい、ということか。

【UH-60J探索・救難ヘリコプター】
これも実機写真が確認できた海上自衛隊第2航空群八戸救難隊八戸航空基地)8963号機にする。こちらは、UH-60Jそのものなので、陸自機のような問題はないが、肝心のバブルウィンドウを透明部品にせず、銀色塗装でごまかしているのはいただけない。胴体後部のレール、アンテナ、バックミラーなども省略されている。機体上下の塗り分けは、境界部分がシャープでない(人に塗ってもらっておいて文句を言うのは気が引けるが)。

こうなると、間もなく発売される食玩日本沈没 D2計画篇」のUH-60J(空自仕様)の出来栄えが気になるところだ。