VOICES

今年の2月18日にパシフィコ横浜国立大ホールで行われた「ファイナルファンタジー」のオーケストラ・コンサート「VOICES」の実況録画のDVDが出たので、入手した。さっそく観てみると、当日の感銘が蘇ってきた。「ファイナルファンタジー」シリーズから植松伸夫氏の手になる21曲を演奏しているが、いい曲ばかりだ。ほとんどが合唱または独唱の入った声楽中心の選曲である。独唱陣は、ベテランの白鳥英美子を筆頭に、増田いずみアンジェラ・アキRIKKI錚々たる顔ぶれ。贅沢なコンサートであったことを再認識する。もちろん、モーグリーズの「ドゥワップ・メドレー」も楽しい。

アンコールに演奏された「片翼の天使」は、オーケストラとロックバンド「THE BLACK MAGES」の競演である*1。CG作品「ファイナルファンタジーVIIアドベントチルドレン」の中でもこのフォーマットで演奏されていた。指揮者とバンドメンバーは、テンポを合わせるために*2メトロノーム用のイヤフォンを装着している。会場では、管弦楽がロックに押されている印象があったが*3、DVDでは、適切なバランス調整がされているので、ちゃんと双方の音が聞こえる。

当日、会場で聴いた人はもちろん、植松伸夫氏の音楽が好きな人であれば、買って損はしないDVDだろう。充実した2時間を過ごすことができる。
http://d.hatena.ne.jp/Wilm/20060218
VOICES music from FINAL FANTASY ファイナルファンタジー プレミアム・オーケストラコンサート [DVD]

*1:特典DVDでの植松氏や「THE BLACK MAGES」メンバーの話によると、昨年のロスアンジェルスでのコンサートではうまくいかなかったので、今回は「リベンジ」だったのだそうだ。「リベンジ」は成功したと言えるだろう。

*2:特典DVDでの指揮者アニー・ロスの話によると、ロスアンジェルスでのコンサートでの不具合は、テンポ面の問題だったようだ。

*3:私たちの席がサイドスピーカの正面だったせいだろう。