ロンメル

日本サッカー協会に広報犬(ミニチュアダックスフント)がいて、名前をロンメルということを初めて知った。「砂漠のキツネ」エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル元帥から取ったのだろうか。綴りはRommelらしいので、そうかもしれない。アフリカ戦線やノルマンディ防衛戦で活躍した後、ヒトラー暗殺計画に加担した容疑で自殺を強要された悲劇の将軍の名前だったからよかったものの、これが(オットー)スコルツェニーや(ヨアヒム)パイパーのような武装親衛隊の高級将校の名前だったら、ドイツでは(表向き)歓迎されなかったろう。

アフリカ戦線でロンメルの副官だったハインツ・シュミットが書いた秀逸な戦記「ロンメル将軍」(角川文庫)*1は、残念ながら絶版になっているようだ。今度、実家に帰ったら、本棚から取ってこよう。

*1:北アフリカ戦線でドイツ軍の88mm砲に撃破されて捕虜になった英軍戦車兵がいまいましげに88mm砲を眺めながら「高射砲で戦車を撃つのは卑怯ですな。」と言ったのに対し、ドイツ軍の砲兵が「だったら、高射砲でしか撃破できない戦車で押しかけてくるあんたらは、もっと卑怯ということになるな。」と応酬したという逸話は、ワールドタンクミュージアムの解説書にも引用されているが、オリジナルは本書である。