PowerShot A540とSELPHY CP510

デジカメがほしいという母の要望に応えて、私が見つくろったシステムは、カメラがPowerShot A540、ダイレクトプリントをするためのフォトプリンタがSELPHY CP510(実家にはPCもプリンタもない。)である。これらに、松下電器の512MBのSDメモリカード(RP-SDK512J1A)、三洋電機ニッケル水素電池充電セット(N-MDR02S)、キヤノンのカラーインク・ペーパーセット(KL-36IP)を足して、amazonに注文したら、47,000円でおつりが来たので、いい値段で調達できたと言えるだろう。

自宅に到着後、すでに届いている箱を開封し、取扱説明書を通読する。私もキヤノン・ユーザなので、操作性は概ね同じだ。所要の設定をすませた後、母に取り扱いを説明する。何しろ、デジカメを使うのは初めてなので、液晶モニタを見ながら構図を決める要領をつかむのに時間がかかった。基本撮影のしかた、ズーム、マクロの使い方、液晶モニタとテレビ画面を使った再生のしかた、画像消去のしかた、印刷のしかたを一通り教える。あとは、習うより慣れろでやってもらうしかない。

22時半頃、実家を辞す。平山城址公園で、折りよく来た上り快速に乗れたのはよかったが、かなり酔っていたので寝込んでしまい、目が覚めたら東府中だった。やむなく、そのまま調布まで行き、相模原線に乗り換えて京王稲田堤経由で帰った。1時間以上もかかってしまったが、自業自得だ。

以下、A540とCP510の簡単なレビューである。

【A540】

  • たいへん使いやすいデジカメだ。大きさや重さがちょうどよく、安定したホールドができる。
  • 撮像も、キヤノンらしいすっきりとした絵だ。
  • ズームは、S2 ISのスムーズな爆速に比べるとややぎこちないが、気になるほどではない。
  • 他機種に比べれば、ボタン類も比較的大きく、使いやすい方だとは言え、高齢者には酷なところがある。画像消去をキャンセルする場合、カーソルを動かす右ボタンと消去決定ボタンが隣り合わせなので、消去をキャンセルするつもりで消去してしまう事故が起こりそうだ。
  • L版プリントモードにプリセットできるのは便利だが、大きさが「スモール」、圧縮率が「ファイン」に固定されてしまう。圧縮率が変更できるとよかった。

【CP510】

  • 178*131*63mmというひじょうにコンパクトな筐体だ。
  • 巻取り式のUSBケーブルを引き出してA540に接続すると、PictBridge対応のA540側でプリンタ接続を自動認識し、カメラのプリントボタンが点灯する。ボタンを押下すると、たちまち印刷が始まる。プリンタ側で必要な操作は、電源投入とケーブルの引き出しだけだ。PC経由で印刷するのに比べ、はるかに迅速・簡便である。
  • 昇華型熱転写方式の印刷の仕上がりは、インクジェット方式と同等以上だ。諧調表現などは、昇華型の方がすぐれているかもしれない。
  • ペーパーカセットが認識しづらいらしく、何度も「ペーパーがありません。」と言われる。
  • 黄・赤・青・コートと順番に重ね印刷していくので、1回で40cmくらいのフィルムを消費することになる。ランニングコスト環境保護を考えると、あまり気前よく印刷はできない。試し刷りなどという安易な考えは持たず、一発必中を期す必要がある。