いまどきのケータイ

今日は、6が並んで不吉な日だったせいか、携帯電話が壊れた。会社から借りている業務用の携帯電話(P900iV)だ。発呼しても、うんともすんとも言わないので着呼したのかどうかわからないうちに、実は着呼していて、相手方には無言電話にしか聞こえない、というとんでもない障害である*1。会社の携帯電話の貸し出し部門に機種変更の申し込みをすると、NTTドコモの最新のカタログを渡され、好きな機種を選んでよいと言われた。ぱらぱらめくってみるが、今一つぴんとくるものがない。だいたい、最新の902iシリーズは、デジカメはもちろん、「おサイフケータイ」やら「プッシュトーク」やら、会社業務ではおよそ使いそうもない機能がてんこ盛りである。

百聞は一見に如かずとばかり、終業後、最寄りのドコモショップに出かけて、実物(モックアップ)を検分する。一応、目星をつけて行ったのは、D902iSだった。私は二つ折りの携帯電話が好きでないので、スライド方式のこの端末に着目したのだが、実物を見ると、これだ、という実感が湧いてこない。ほかの端末は、いずれもプラスチックの外装が安っぽかったり、鏡面仕上げが下品だったり、色がケバケバしかったり。いまどきのケータイは一体どうなっとるんだ、と思う。

ああでもないこうでもないと物色しているうちに、これぞ我が端末、と思ったのは、P851iprosolid II)である。二つ折り方式ながら、薄くて軽い。キーパッドも大きめでよろしい。何より、デジカメがついていないのが素晴らしい。デジカメのない携帯電話というと、機能仕様的にはSA800iキッズケータイ)にも劣り、D880SSらくらくホンシンプル)並みと言われそうだが、私にとって、携帯電話のデジカメは蛇足以外の何者でもない。携帯電話で撮影した低品位の画像がデジカメ写真だという社会通念ができているとしたら、不幸なことだ。

確信を得て帰途につく。明日は、P851iへの機種変更を申し込もう。

*1:自分の携帯が手元にないときに、自宅に電話する用事ができ、やむを得ず会社の携帯電話を使ってかけたところ、この現象が発生し、妻子は、不気味な無言電話が繰り返しかかってくるので、しまいには固定電話のモジュラケーブルを引っこ抜いてしまったそうだ。