リベレータ

先日買った(と言うか、買うことになってしまった)B-24J「リベレータ」を作る。ドイツの爆撃を行った第453爆撃飛行隊の42-94805号機「FOIL PROOF」*1である。まことに無骨な姿で、ちっとも愛を感じない。主翼が異様に長く、主翼長は胴体長の約1.6倍もある*2。重量バランスが悪くて、尻餅をついてしまうので、長女の釣道具から鉛を拝借し、機首の隙間という隙間に詰め込んだ。しかし、それでもまだ尻餅をつくので、諦めた。きっと、実機も尻餅事故が多発したに違いない。実際、下部機銃座の後方に防御用と思われるスキッドがある*3

FOIL PROOF」の実機は、エンジン・カウルの先端が白く塗られ、プロペラ・スピンナも黄色だったようだ。どうせリペイントするのであれば、ドイツ空軍に捕獲されたB-24に塗り替えてしまおうと思いついた。1944年2月3日に無傷で捕獲された732爆撃飛行隊所属の41-28641号機「JABBERWOCK」のカラースキームをネット上に見つけたので、再現を試みてみよう。

*1:FOIL PROOF」を是とするなら、型式はB-24Jではなく、B-24Hである。もっとも、H型とJ型の違いは、自動操縦装置と自動照準装置の改良なので、外観上の区別はつかない。

*2:この主翼長のおかげで、B-17爆撃機以上の長距離・重量輸送が可能となり、難易度の高い作戦に優先的に投入されたという。

*3:オムニバス映画集「世にも不思議なアメージング・ストーリー」の中のエピソード「最後のミッション」(スピルバーグ監督)は、ケヴィン・コスナーが機長に扮するB-17爆撃機がドイツ側の攻撃により、下部機銃座から銃手が脱出できなくなる中、胴体着陸を余技なくされる、という物語だった。銃手の運命はいかに。