「週間人間国宝」

今日発売の朝日新聞社「週間人間国宝」第34号は、折りよく「文楽(1)」である。今週号では、太夫と三味線の歴代の人間国宝が紹介されている。その中で、先日、大阪で聴いてきたばかりの住大夫と寛治が大きく採り上げられている。彼らのインタビュー記事を読むと、義太夫の芸がいかに厳しく険しいかが窺われる。それは、四世竹本越路大夫の「義太夫は奥が深うて、僕の一生では足りんので、もう一生欲しいですわ。」という言葉に凝縮されている。

奇しくも、玉男が亡くなったその日に文楽を観始めたが、住大夫、寛治、文雀、簑助ら現在の人間国宝の至芸に極力接したいものだ。